印鑑の使われ方

実印イメージ

実印を使うのは主に、不動産や自動車の売買など高額なお金をやり取りするような契約の際や、公正証書を作成する場合です。
公正証書というのは法律の専門家が間に立って作る公文書のことで、強い法的な効力や証明力があります。
公正証書は裁判所の判決と同等の執行力を持つ場合もあり、悪用されると非常に怖いものです。

執行力があるというのは、普通は裁判を起こして裁判所の判決を得なければ行えない強制執行の手続きが、公正証書を作成しておくことでただちにできるということです。
たとえばお金の貸し借りについての契約で、債務者が支払いの義務を怠ったとしたら、債務者の給与差し押さえなどができます。

違法に作成した公正証書を利用して、債務者の給与差し押さえを行う詐欺が起こったあります。
公正証書は委任状があれば代理人でも作成することができるので、このような詐欺が起こる危険があります。

現在ではカーボン複写をやめるなど委任状の作成方法も改善されているようですが、ともかく公正証書も、実印と印鑑証明がなければ作成することができないわけですから、紛失したり盗難にあわないよう実印の印鑑の保管にはくれぐれも気をつけましょう。

公正証書はもともと、財産を守ったり大切な人に譲ったり、老後の生活や子供の将来を安心なものにするためのものです。
公正証書も実印も、うまく使いましょう。

ちなみに、法律上公正証書にしなければ法的な効力が認められない契約などがありますが、事業用定期借地権の契約書や、任意後見契約の契約書などが新しく公正証書を作成しなければいけない法律行為に追加されています。

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